単なる激辛ブームとは一線を画すこの人気の裏には、現代人の「香り志向」と健康意識の変化がある。使用されている調味料には、八角、花椒、丁香(クローブ)、陳皮など、漢方薬としても親しまれる数多くの生薬が含まれている。これらは単に辛味を加えるだけでなく、消化を助け、発汗を促す作用を持つ。
一口食べれば体がじわじわと温まり、爽快な汗が噴き出す。ジャンクな満足感がありながらも、どこか身体の芯からリフレッシュされるような感覚。ストレス社会を生きる都市生活者にとって、この刺激と薬膳的効能のハイブリッドこそが、中毒性を生み出す最大のカラクリだと言えるだろう。