気象の変調は、茨城が全国に誇る農業ブランドにも影を落としている。全国シェアの大部分を占める干し芋の生産地であるひたちなか市・東海村周辺では、冬場の「冷たく乾いた西風」が品質の決め手だ。だが、2026年は湿度の高い日や暖気が不意に流れ込む日が増加し、天日干しの工程に工夫を迫られている。
一方、水戸納豆の原料となる地元産小粒大豆の収穫期にも、長雨や突風による倒伏リスクが高まった。農家側はハウス栽培の温度管理自動化や、気象連動型の乾燥機導入を進めるなど、気候の変動をテクノロジーでカバーする防衛策に乗り出している。食の宝庫・茨城のブランド力を維持するための試行錯誤が続く。