吉村家において、創始者から正式に独立を認められた店舗だけが名乗ることを許されるのが「直系」と呼ばれる正統な血統だ。その筆頭格として君臨するのが、吉村家発祥の地を引き継ぐ形で1999年に創業した「杉田家」である。
杉田家の店主・津村光広氏は、吉村実氏の過酷な修業に耐え抜き、一番弟子としてその技と精神を継承した。早朝5時の開店と同時に満席となる店内では、創業当時の力強くキレのある味が今も守られている。直系店では、特注の平ざるを使った鮮やかな麺上げと、吉村家から供給される独自の醤油ダレが味の生命線だ。
食べログやラーメンデータベースといったグルメサイトでも、杉田家をはじめとする直系各店は常にトップクラスの評価を獲得している。直系を名乗るハードルの高さと、職人の徹底した品質管理こそが、流行に流されない絶大な支持の源泉と言えるだろう。