料理レシピで見かける「ナツメグ少々」という表現。この曖昧さが思わぬ事故を招くケースがあります。医学的な報告に基づくと、ナツメグの中毒症状が発現し始める境界線は成人で約5g以上とされています。市販の粉末ナツメグで換算すると、小さじ1杯(約2〜3g)を山盛りにするか、小さじ2杯程度を一気に口にした段階で危険領域に突入します。
さらに摂取量が10g〜20g(ナツメグのホール換算で約1〜2個分)を超えると重篤な精神神経症状が現れ、海外の毒物学データでは約20g以上で致死量に達するリスクが指摘されています。過去には青年層の死亡例も報告されており、呼吸不全や多臓器不全を併発して命を落とした事例が存在します。
特に体の小さな小児や高齢者の場合、成人の半分以下の量(2g〜3g程度)でも急激な血圧低下や意識障害を招く恐れがあります。「調味料だから体に害はない」という先入観は非常に危険です。