酒席での惨劇を防ぐためには、アルコールハラスメントの根絶と同時に、万が一の事態に対応できる現場の救命知識が不可欠だ。泥酔者が発生した際、絶対に一人にして放置してはならない。意識がない、呼びかけに反応しない、呼吸が乱れているといった症状がみられた場合、迷わず119番通報を行う決断が必要となる。
救急車が到着するまでの間、傷病者の姿勢を「回復体位」(横向きに寝かせ、上側の膝を曲げて体を安定させる姿勢)に保つことが命を分ける。これにより、嘔吐物による気道閉塞を防ぐことができる。また、気道確保(Airway)、呼吸確認(Breathing)、循環確認(Circulation)という救急救命の基本である「ABC管理」を意識し、呼びかけに対する反応を観察し続けることが極めて重要な応急処置となる。