「子どもの体調不良と同じくらい、お母さんやのお父さんの心の疲弊をケアすることが大切なのです」。看護師の一人はそう強調する。核家族化が進む地域社会において、病気の子どもを抱える保護者が抱きがちな孤独感や罪悪感は、時に非常に深刻なものとなる。
診察時には、医師だけでなく心理カウンセラーや保健師が連携し、親の不安にじっくりと耳を傾ける時間が確保されている。「熱が下がらないのは自分の対応が悪かったからではないか」と思い詰める親に対して、専門家が客観的かつ温かな言葉をかけることで、親自身の表情も晴れていく。医療が「親子の居場所」として機能している瞬間だ。