久保瑛史がレアル・ソシエダに加入した際、一部のインターネット掲示板やSNSでは「兄の契約に付随したバーター移籍ではないか」「話題性だけの過大評価ではないか」といった懐疑的な声が散見された。しかし、現地の育成システムと実際の起用実績を検証すると、それらの推測が明らかな誤解であることが浮き彫りになる。
ソシエダのカンテラ「スビエタ」は、地元バスク地方の有望株を厳選して育てることで知られ、名声や血縁関係だけで選手を残留させるような甘い組織ではない。事実、トップチームの看板選手であるオヤルサバルやスビメンディらも、スビエタの苛烈な競争を勝ち抜いてきた選手たちだ。実力が足りない選手は半年から1年単位で容赦なく契約満了となる。
瑛史がカデーテ(U-16)からフベニール(U-19)へと順調にカテゴリーを昇格し、定位置を確保し続けているという事実そのものが、クラブ首脳陣およびコーチ陣から「純粋な戦力」として評価されている動かぬ証拠である。現地サポーターのコミュニティフォーラムでも、「建英の弟はフィジカルとパスセンスのバランスが良く、トップ昇格を狙える器だ」と冷静かつ好意的な評価が定着している。