米国のKISSやアリス・クーパー、デンマークのキング・ダイアモンドなど、海外のショック・ロック勢が築いた「シアトリカル(演劇的)なロック」のフォーマットを、日本の土壌において最も鮮やかに定着させたのが聖飢魔IIであり、その象徴が『蝋人形の館』であった。
彼らが成功した理由は、「悪魔」という徹底したペルソナ(虚構)を守り抜きながらも、楽曲と演奏の基礎体力において一切の妥協をしなかった点にある。ギミックだけで中身が伴わなければ一発屋として消費されて終わるが、聖飢魔IIは高度な演奏力という揺るぎない土台を持っていたからこそ、40年近く経った今も現役のアンセムとして機能している。
【カラオケ・バンド演奏で選曲する際の判断基準】
- おすすめできる人:
- ハイトーンシャウトと中低音の表現力を兼ね備え、なりきり演技ができるボーカリスト。
- クラシカルなツインギターのハモりや様式美メタルをアンサンブルで忠実に再現したいバンド。
- 飲み会やイベントで、冒頭のセリフ一発でフロア全体の空気を掌握したいパフォーマー。
- 慎重になるべき人:
- サビの高音域(hiC#)をファルセット(裏声)に逃げずに地声系ハイトーンで維持する体力がない人。
- セリフ部分を恥ずかしがって棒読みしてしまう人(曲の持つ世界観が一瞬で崩壊するリスクがある)。