この問題は、佐賀県だけの局所的な話ではない。日本全国には、昭和の高度経済成長期前後に植樹された街路樹や、手入れが行き届かなくなった里山が無数に存在する。これらが一斉に寿命を迎え、さらに近年の大型台風やゲリラ豪雨が追い打ちをかけることで、いつどこで同様の倒木事故が起きてもおかしくない状況が作り出されている。
私たちが普段何気なく通り過ぎている緑豊かな道路も、一歩間違えれば凶器へと変貌する。都市緑化が進む一方で、その維持管理コストの膨張に耐えかねる自治体は少なくない。今こそ、国主導での抜本的な財政支援と、全国的な危険度マップの作成が急務とされている。