『GOOD LUCK!!』のドラマ性に深みを与えたもう一人のキーマンが、監査役の香田一樹を演じた堤真一だ。冷徹なまでに規律を重んじる香田と、現場の情熱を最優先にする新海や歩実との対立は、単なる善悪の対立ではない仕事観の衝突として重厚に描かれた。
柴咲コウ演じる歩実と堤真一演じる香田の間には、過去の悲劇的な事故という共通の傷が存在していた。二人が対峙する静かなシーンで見せた静寂と視線の重みは、ドラマ全体のトーンを一段上のサスペンスフルな人間ドラマへと引き上げた。堤真一の圧倒的な演技力と、それに一歩も引かない柴咲コウの気迫は、日曜劇場ならではの重厚な見応えを生み出していた。