そもそも、日産スタジアムで単独ライブを開催できるアーティスト自体、日本の音楽史において数えるほどしか存在しない。収容人数7万5000人という数字は、ドーム球場(約4万人〜5万人)の約1.5倍に相当する。これを複数日にわたって満員にする作業は、並大抵の動員力では不可能なのだ。
東方神起は2013年に海外アーティストとして初めて日産スタジアムのステージに立ち、2018年には前人未到の「3DAYS」を完売させた。この歴史的な実績があるからこそ、世間のハードルは異常なまでに高くなっている。
「たとえ9割5分以上の席が埋まっていても、会場が広大すぎるため、機材スペースや演出上の死角が目につきやすい」とスタジアム施工に関わるスタッフは語る。数千人分の演出スペースを「空席」と見誤るケースも少なくないのだ。