毎年8月に開催され、全国から数十万人もの観光客が詰めかける「阿波おどり」。近年はこの熱気あふれる夏祭りの現場においても、地球温暖化に伴う過酷な気象条件との戦いが繰り広げられている。日中の最高気温が35度を軽々と超える中、ダンサーや観客の熱中症リスクは過去最高レベルに達している。
さらに問題となるのが、夕刻から夜間にかけて突発的に発生する大気不安定によるゲリラ豪雨だ。演舞場が屋外に設置されるため、雨雲の接近に伴う一時中断や縮小開催の判断がリアルタイムで迫られる。実行委員会では現在、ピンポイント天気予報システムを導入し、雨雲が街を覆う前に安全な避難誘導を行うなど、伝統を守りながらも安全を最優先する危機管理を徹底している。