平成の若者・不良文化を語る上で欠かせないのが、1990年前後に渋谷で生まれた「チーマー」と、1990年代後半から2000年代初頭に台頭した「カラーギャング」です。両者は混同されがちですが、出自・組織形態・ファッション思想においてチーマー カラーギャング 違いは明確に存在します。
1. チーマー(Teamers):私立高校生・富裕層のクラブカルチャーから凶悪化
チーマーの起源は1980年代後半の渋谷です。都内の私立高校生や富裕層の子弟が、アメリカのバイカーやスケーターファッション(バンソンやショットの革ジャン、レッドウィングのエンジニアブーツ、リーバイス501)を取り入れた「渋カジ」を着て、クラブやゲームセンターにたむろしたのが始まりでした。当初はオシャレな情報通グループでしたが、暴走族出身者の流入や縄張り争いを通じて急速に武闘派組織へと変貌しました。
2. カラーギャング(Color Gangs):米ストリートギャングを模倣した集団抗争
一方、1990年代後半に池袋や新宿、大阪などで爆発的に増加したカラーギャングは、米ロサンゼルスのストリートギャング(クリップス=青、ブラッズ=赤など)に直接的な影響を受けています。グループごとに特定のテーマカラー(青、赤、黒、黄など)のバンダナやオーバーサイズのB系ウェアを身にまとい、視覚的な所属意識を誇示しました。ドラマ『池袋ウエストゲートパーク』(2000年放送)の爆発的ヒットにより全国の中高生へ模倣が広がり、社会問題として連日メディアを騒がせました。
報道各社の当時の事件記録や警察白書によると、最盛期のカラーギャングは抗争の過激化に伴い金属バットや特殊警棒を用いた暴力行為が頻発し、2000年代初頭の警察当局による一斉摘発や条例改正によって急速に沈静化していきました。