時計の針を10年前に戻す。2016年6月、日本中を駆け巡った高知東生氏の逮捕ニュースは、あまりにも突然だった。覚醒剤と大麻の所持容疑。当時、高島礼子さんは父の介護と女優業を両立させる多忙な日々を送っており、夫の裏切りとも言えるこの事件は彼女の心身を激しく蝕んだことは想像に難くない。
会見で見せた彼女の涙と、凛とした謝罪の姿は今も多くの人の記憶に焼き付いている。「妻としての責任」を口にしながらも、最終的に彼女が選んだのは離婚届の提出だった。それは自身のキャリアを守るためだけではなく、病床にある父親への配慮、そして何よりも夫に「自立して病気と向き合ってほしい」という、突き放す愛の形でもあったのだ。