世良公則はボーカリストとしてだけでなく、日本を代表する個性派俳優としても輝かしい実績を持つ。1980年代には伝説の刑事ドラマ『太陽にほえろ!』でボギー刑事(春日部一品)役を好演。殉職シーンを含め、情に厚くまっすぐなキャラクターでお茶の間の人気を不動のものにした。
その後も『マルモのおきて』『下町ロケット』など数多くの話題作に出演し、重厚感と人間味を兼ね備えた演技で作品を支えてきた。中でも近年の代表作として語り草になっているのが、2026年度後期のNHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』である。
世良が演じた喫茶店マスター・橘定一が、劇中でジャズの名曲『On the Sunny Side of the Street(日なたの道で)』を魂を込めて歌い上げるシーンは、視聴者の涙を誘いSNSの世界トレンド1位を獲得するほどの大反響を呼んだ。俳優としての哀愁と歌手としての魂が見事に融合した名場面は、今なお多くの人々の記憶に刻まれている。