鉄道ファンや建築好きの間で、下飯田駅はかねてより名駅舎として愛されてきた。ガラス張りの丸いドーム状屋根が印象的な地上舎は、平成12年(2000年)に「関東の駅百選」に選出された歴史を持つ。自然光が惜しみなく差し込む改札階は、地下駅特有の圧迫感を全く感じさせない。
深さのある地下ホームへ導くエスカレーターを下っていく感覚も個性的だ。近隣のゆめが丘駅が未来的な高架駅であるのに対し、地中にそっと静置されたような下飯田駅。目と鼻の先にある2つの駅が全く異なる建築アプローチを見せる点も、この街を歩く密かな楽しさになっている。