電気工事士の技能試験要項をめくると、リングスリーブの圧着作業には「JIS C 9711適合品」の使用が義務付けられています。そして、この規格に適合したリングスリーブ用圧着ペンチの最大の特徴こそがグリップ(柄)の色が黄色であることです。
電気工事の現場では、接続の安全性と作業スピードを両立させるため、用途ごとにツールの識別カラーが厳格に定められています。リングスリーブ用は黄色、裸圧着端子用は赤色、絶縁被覆付端子用は透明または青色といった具合に色分けされており、作業者が一目で誤使用を防げる仕組みが定着しました。
実務現場では電線の抜け落ちによる接触不良や火災事故を絶対に防がなければなりません。試験においても、規定外の工具を使用した接続はすべて欠陥対象となります。試験官が巡回時に遠目からでも適合工具か識別できるよう、「黄色い柄」であることは必須の確認事項となっています。