奈良岡さんの逝去に際し、劇団民藝を通じて公表された遺言メッセージは、多くの人々の涙を誘いました。
「旅にでます。それでは、みなさん、さようなら。」
無駄な装飾を一切削ぎ落とし、自らの人生の幕引きを「旅立ち」と表現したこの言葉には、表現者としての誇りと人生への感謝が凝縮されていました。この簡潔で美しいラストメッセージは、SNS上でも瞬く間に拡散し、「最後まで本当にかっこいい女性」「美学を感じる」と大きな反響を呼びました。
また、テレビ界で奈良岡さんと半世紀以上にわたり公私ともに深い親交を結んでいたのが、名プロデューサーの石井ふく子氏です。ドラマ『東芝日曜劇場』や『渡る世間は鬼ばかり』などでタッグを組み、互いを無二の理解者として認め合っていました。石井氏は訃報に接した際、「朋子ちゃんがいなくなって本当に寂しい。いつも私の背中を押してくれた」と深い喪失感を語り、かけがえのない友の死を悼みました。