映画のクライマックス、視聴者の胸を締め付けるあの踏切のシーン。真琴のブレーキが壊れた自転車を借りて、後輩の果穂を送り届けようとした功介。あの惨劇の一歩手前まで追い詰められた場面は、何度見ても息をのむ。
功介はただ、自分を慕ってくれる後輩に対して誠実であろうとしただけだった。真琴がタイムリープを自分の都合で無駄遣いしていなければ、あの悲劇的な状況は生まれなかったかもしれない。しかし、功介は誰を責めることもなく、自身の善意と責任感から行動していた。千昭が最後のタイムリープを使って歴史を巻き戻す決断をしたのも、功介というかけがえのない友人の命と、真琴の悲痛な叫びを救うためだった。功介の存在こそが、物語のクライマックスを駆動する最大のトリガーだったのだ。