かつて、920hPa以下のスーパータイフーンは、南洋の温かい海域でのみ観測される「怪物」だった。だが、2026年現在の状況は一変している。日本近海の海水温が平年を大きく上回り、本州のすぐ南まで「台風の栄養源」である温かい水が広がっているのだ。
結果として、日本に接近・上陸する直前になっても勢力が衰えない。それどころか、上陸直前に急発達するケースすら珍しくなくなった。気象関係者が恐れるのは、かつての「伊勢湾台風(929hPa上陸)」クラスが、もはや特別ではなく、毎年のように襲来する未来だ。私たちは今、気候のフェーズが変わった世界を生きている。