空間と料理の調和という点において、数百年におよぶ歴史を誇る日本料理・懐石料理の右に出るものはない。茶の湯の精神を受け継ぐ数寄屋造りの個室は、床の間の掛け軸、四季を映す生け花、名工の手による器に至るまで、すべてが一客一亭の精神で設えられている。
「個室ディナー」と一口に言っても、和食の名店におけるプライベート空間は別格の緊張感と温かさを併せ持つ。旬の走りと名残を巧みに織り交ぜた八寸が運ばれ、職人が目の前で炭火焼きを仕上げる特別なプライベートカウンター個室も増えてきた。部屋専任の仲居による細やかな気配りは、会話の邪魔を一切せず、それでいてグラスが空く瞬間を決して逃さない。日本の伝統美と現代的なプライベート空間が融合した空間で過ごす時間は、海外からのゲストをもてなす場としても圧倒的な説得力を放つ。