活動自粛から約1年7カ月が経過した2026年2月、渡部はコンビの原点である千葉テレビの冠番組『白黒アンジャッシュ』で芸能活動を再開した。スタジオに現れた渡部は、以前の饒舌な姿とは打って変わり、相方の児嶋と正面から向き合い、深々と頭を下げて謝罪。ここから長いリハビリ期間が始まった。
しかし、キー局を中心とする全国ネットの地上波テレビへの復帰ハードルは依然として高かった。スポンサー企業が抱くコンプライアンス上の懸念と、家庭向けチャンネルにおける視聴者の生理的嫌悪感を拭い去ることは容易ではない。そこで活路を開いたのが、インターネットテレビと動画プラットフォームだった。
とりわけ大きな転機となったのが、ABEMAのバラエティ番組『チャンスの時間』への出演である。千鳥の巧みなイジリと愛ある毒舌によって、渡部は自らのスキャンダルをタブー視せず、過ちを認めた上で泥臭く笑いに変える「いじられ役」としての新境地を開拓した。さらに自身のYouTubeチャンネル開設や、企業向けコミュニケーション・失敗談を語る講演活動など、既存の地上波テレビに依存しない多角的な活動を展開。2026年に至る現在、彼はかつての司会者席ではなく、配信メディアや地方発信を軸にした独自の立ち位置を確立している。