日本ゲートボール連合の統計や各種社会調査を紐解くと、その没落ぶりは数字に如実に表れています。1980年代から1990年代前半の最盛期には全国で600万人以上と推計された愛好者数は、現在では数十万人規模へと落ち込み、ゲートボールの競技人口減少は歯止めがかかっていません。
この劇的なゲートボールの衰退理由として最も大きいのは、新規参入者の完全な途絶と若年シニア層の強い忌避感です。団塊の世代以降のアクティブシニア層は、地域サークルに対して「縛られたくない」「上下関係に煩わされたくない」という個人の自由を重視する傾向を強く持っています。
そこへ「ゲートボール=怒鳴られる、いじめがある、閉鎖的」というネガティブな評判が定着した結果、定年退職を迎えた世代から真っ先に敬遠される存在となりました。古参メンバーの高齢化に伴う引退と、新規参入の枯渇という二重苦により、全国各地のチームが次々と自然消滅へ追い込まれました。