真円のマスターは、さらなる高みへの入り口に過ぎない。上級クラフターたちがこぞって挑むのが、楕円建築や完全な球体ドームの構築だ。
楕円は横幅と縦幅の比率を変えることで、流線型のモダニズム建築やコロセウムのようなオーバル状の構造物を可能にする。さらにこれを三次元へと拡張した「球体」は、水族館の巨大アクリルドームや宇宙ステーションのバイオスフィアなど、SF建築や幻想建築には欠かせない要素となる。X軸・Y軸・Z軸それぞれに円の断面図をクロスさせ、その隙間を埋めるように曲線を繋いでいく技法は、構造物としての強度と視覚的な説得力を極限まで高めてくれる。