オレンジホールは約1,500席のキャパシティを誇り、1階席と2階席で視界の抜け感や演者との距離感が大きく異なる。フロアごとの特徴を熟知しておけば、チケットを手にした瞬間にステージの見え方を正確にイメージできる。
1階席の最前列から5列目付近までは、ステージ上の演者の息遣いや汗まで視認できる圧倒的な臨場感を誇る。ただし、前方数列は床の傾斜が比較的緩やかなため、前に座高の高い観客が座ると中央奥の視界が部分的に被る可能性がある。ステージ全体をバランスよく見渡せる「神席」と呼ばれるのは、適度な勾配がつき始める6列目から14列目の中央ブロックだ。演者の目線の高さと自然に合致し、長時間の鑑賞でも首への負担が少ない。
一方で注意したいのが、1階席後方(18列目以降)のサイドブロックと2階席のオーバーハング下にあたるエリアだ。2階席の底面が頭上に張り出しているため、音響の抜けに独特のタイトさが生じるだけでなく、舞台上部の大型LEDパネルや吊り物セットが見切れる場合がある。また、1階左右の端席はスピーカーが至近距離になるため、視覚的な角度の付き方とともに音圧への心構えが必要だ。
2階席は急勾配の階段状に設計されており、前列であれば舞台全体を俯瞰するダイナミックな視界が得られる。演出全体の照明ワークやフォーメーションを存分に味わえるのが醍醐味だが、最前列の手すりが座高によっては視界の下部に重なることがあるため、浅めに腰掛けるなどの工夫が求められる。