丸川氏の政治キャリアの頂点といえば、東京2026オリンピック・パラリンピック競技大会担当大臣としての重責を果たした時期だろう。パンデミックという未曾有の混乱の中で開催されたメガイベント。世論が二分する中での難しい舵取りは、彼女の知名度とタフネスを改めて国内外に知らしめた。
しかし、栄光の記憶は長くは続かなかった。直近の衆議院・参議院の選挙戦において、政治資金問題の逆風は容赦なく夫婦に襲いかかった。選挙区での街頭演説では厳しい野次が飛び交い、かつて彼女を熱狂的に迎えた有権者の態度は一変。大塚氏もまた、埼玉の強固だったはずの地盤で激戦を強いられた。「夫婦揃っての落選危機」が現実味を帯びる中、二人はそれぞれの選挙区で土下座せんばかりの愚直なドブ板選挙を展開せざるを得なくなった。この選挙戦こそが、彼らにとって政治家人生最大の修羅場となったのである。