そもそも、病院名に刻まれた「オープン」の意味をご存じだろうか。これは、地域の開業医(登録医)が自らの患者を病院に紹介し、入院後も病院の専門医と共同で診療を継続できる「開放型病床(オープンベッド)」システムを指す。開業医にとっては自前の高額な医療機器を持たずに高度な精密検査が可能となり、患者にとっては「見知った主治医」の目を維持したまま高度医療を受けられるメリットがある。
現在、そのネットワークは宮城県内全域に広がり、登録医師数は2000人規模に達する。だが、開業医側の高齢化や世代交代が進む中で、この伝統的な連携モデルも新たな形態への脱皮を迫られている。対面での情報交換に依存していた旧来の手法から、よりシームレスな共有体制へのシフトが加速しているのだ。