ONE OK ROCKの音楽性は、従来のJ-POPが持つ情緒的なメロディラインを保ちながらも、欧米のラウドロックやオルタナティブ・ロックを呑み込み、独自のハイブリッドへと昇華されていく。その爆発的なシナジーを決定づけたのが、映画『るろうに剣心』シリーズとの邂逅だった。
「The Beginning」をはじめとする主題歌の数々は、映画の持つ疾走感と人間の業を鮮烈に描き出し、国内外でメガヒットを記録。日本語と英語がシームレスに交錯するリリック、地声とファルセットを縦横無尽に行き来するボーカルワークは、アジアのみならず欧米のロックリスナーをも狂喜させた。少年時代に閉じ込められていた鳥籠を完全に破壊した男は、スタジアムの数万人を一体にするアンセムを次々と生み出していった。