本来は本場韓国料理の定番和え物であるナムルだが、日本においては独自の進化を遂げている。特にほうれん草に比べて年中価格が安定し、天候被害を受けにくい小松菜は、近年の食品産業や流通現場においても極めて高い評価を受けている。
農林水産省が発表している地域特有の野菜生産出荷統計を見ても、首都圏近郊で安定栽培される小松菜は、地産地消やフードロス削減の観点から非常に優秀な食材として位置付けられている。かつては煮物や味噌汁の具材という地味な印象が強かったが、ナムルという手軽で汎用性の高い調理法が普及したことで、若い世代を中心に消費量が一段と拡大した。