麻原による性支配を象徴するのが、「ダーキニー」と呼ばれた特別な女性信徒グループの存在である。密教用語を都合よく借用したこの制度により、教団内で容姿端麗な女性信徒が次々と選別され、麻原の身の回りの世話や夜の相手を強いられた。
ダーキニーに選ばれた女性たちには、秘密を他言しないという厳格な誓約が課され、信徒間の序列においても特別視された。麻原は彼女たちに「功徳を与える」と称して自らの精液を飲ませるなどの行為を強要し、それを超越的な宗教的儀式であると信じ込ませた。この異常な空間では、世俗的な倫理観や恥じらいは「カルマへの執着」として徹底的に否定された。信仰心を利用して女性の自己決定権を根底から奪い去る構造は、宗教という衣をまとった組織的な性暴力そのものであった。