近年、ファンの間で囁かれていた単独での表現活動や地域密着型のプロジェクトについて、比嘉栄昇は静かに口を開いた。バンドBEGINとしての活動を盤石なものとしながらも、彼が個人的に模索しているのは、さらに削ぎ落とされた「個の語り部」としての歌のあり方だ。長年所属する株式会社アミューズのバックアップのもと、より自由で柔軟な創作環境を整えつつある。
一部で取り沙汰されたバンドの活動休止説は、杞憂に過ぎない。むしろソロ活動での試行錯誤を通じて得たインスピレーションをBEGINという母船へと持ち帰ることで、サウンドはかつてない深みを獲得しつつある。島への恩返しを軸とした私信のような歌作り。それこそが、彼が今見据えている表現の最前線だ。