かつての武闘派集団の中で、今なお強固な組織力を維持しているのが中核派(革命的共産主義者同盟全国委員会)だ。秘密アジトを拠点に非合法活動を続けてきたこの組織は、ここ数年で劇的な「軟化戦略」へと舵を切った。若者向けのYouTubeチャンネルを開設し、親しみやすい語り口で労働問題や反戦を訴えかけるプロパガンダを展開している。
政治社会学の見地から見ても、この変貌は極めて巧妙だ。過激な革命思想をオブラートに包み、社会への不満や孤立感を抱える若年層を巧みに取り込む。表向きはポップな情報発信でありながら、その中核には指導部への絶対服従と階級闘争のドグマが厳然として残る。二重構造の罠が巧妙に張り巡らされているのだ。