万が一、誤って画鋲を深く刺してしまったり、粘着テープを剥がす際に壁紙が小さくめくれてしまったりした場合でも、退去立ち会い前の適切なセルフ補修によって修繕費用の請求を回避できるケースが多く存在します。
クロスの補修現場で実際に使われている画鋲穴の補修方法は極めてシンプルです。ホームセンターや100円ショップで販売されている「壁紙用ジョイントコーク」または「穴埋め補修ウッドパテ(ホワイト系)」を用意します。
- 穴の周囲のホコリを綿棒などで取り除く。
- 穴埋めパテを爪楊枝の先端に少量取り、画鋲の穴に押し込むように充填する。
- はみ出たパテを濡らしたティッシュや指先で平らに拭き取り、クロスの細かな凹凸模様に合わせて爪楊枝の背で軽くテクスチャを馴染ませる。
退去立ち会いを行う管理会社の査定スタッフは、部屋全体の照明を点灯し、目視でクロスの継ぎ目や目立つ破損を確認します。直径1mm以下の穴であれば、同系色のパテで凹凸を埋めて光の反射を抑えるだけで、立ち会い調査員が肉眼で損傷を判別することは実質的に不可能となります。