SNSや矯正体験ブログにおいて、「マウスピース矯正で歯並びが治らなかった」「噛み合わせが悪化した」というネガティブな口コミを目にすることがあります。これらのトラブルには、明確な原因が存在します。
最も多い失敗の要因は、装着時間の自己管理不足です。マウスピース矯正は1日20時間〜22時間以上の装着が絶対条件となります。食事と歯磨き以外の時間は常に装着していなければなりませんが、「外したまま寝てしまった」「装着が痛くて半日放置した」といった怠慢が重なると、シミュレーション通りの歯の移動が起きず、マウスピースが浮いて治療計画が破綻します。
もう一つの要因は、骨格性の重度な不正咬合に対する適応見極めの誤りです。重度の出っ歯や受け口、骨格自体にズレがある症例では、マウスピース単独での治療が難しく、抜歯を伴うワイヤー矯正や外科手術の併用が必要になるケースがあります。低価格さや手軽さだけを謳うクリニックで不適切な診断を受けた結果、期待通りの仕上がりにならないというトラブルに繋がっています。