コップ1杯の水に角砂糖15個を溶かして飲もうとすると、あまりの甘さに喉を通らないはずです。しかし、なぜペットボトル入りのコーラやサイダーはすっきりと美味しく飲めてしまうのでしょうか。
その鍵を握るのが「冷たさ」「炭酸の刺激」「酸味料(クエン酸やリン酸)」の3大マスキング効果です。人間の舌は温度が低いほど甘味を感じにくくなる特性を持ちます。さらに、炭酸の強烈な泡立ちと柑橘系の酸味が甘ったるさを打ち消すため、脳は「爽快な喉越し」と錯覚し、実際には高濃度のシロップを飲み干してしまう構造が成立しています。
原材料表示欄の先頭に記載される「果糖ぶどう糖液糖(高果糖コーンシロップ)」は、冷水に溶けやすく甘味のキレが鋭い特徴があります。コストが安く吸収も早いこの人工的な液状糖が、市販ドリンクの飲みやすさを支えています。