NHK連続テレビ小説『あまちゃん』で一躍社会現象となった久慈市小袖海岸の方言「じぇじぇじぇ」。驚いたときに発する感嘆詞ですが、実は驚きの度合いに応じて「じぇ」「じぇじぇ」「じぇじぇじぇ!」と連呼数が増える仕組みになっています。
三陸沿岸部を取材すると、地域ごとに異なる驚きの感嘆詞が存在することが分かります。気仙沼に近い大船渡や陸前高田周辺では「ば!」「ばばば!」と叫び、宮古エリアでは「じゃ!」に変化します。海風が吹き荒れる船上や作業場において、咄嗟の危険や感情を瞬時に相手へ伝達するために生まれた、短く力強い母音表現がルーツです。
また、沿岸部では「少しだけ」を意味する「ちょぺっと」「つびっと」など、擬態語に近い可愛らしい表現も多用されます。過酷な自然環境と向き合いながら培われた独自の温かみが、言葉の節々に刻み込まれています。