多くの読者が驚嘆したのが、ポルナレフの肉体の死と「亀化」による生存のメカニズムです。
コロッセオの階段において、ポルナレフはキング・クリムゾンの手刀によって胸を貫かれ、肉体としては完全に死亡しました。しかし、まさに息絶える寸前に発動したチャリオッツ・レクイエムの能力により、周囲の魂が一斉に入れ替わります。この時、死に瀕していたポルナレフの魂は、すぐそばにいたスタンド亀「ココ・ジャンボ」の肉体へと避難するように定着したのです。
その後、ブチャラティの機転と自己犠牲によってレクイエムが破壊され、入れ替わっていた魂はすべて元の肉体へと戻っていきました。しかし、ポルナレフ自身の本来の肉体はすでに心肺停止しており、戻るべき器が存在しません。通常であれば魂はそのまま昇天するはずでしたが、ココ・ジャンボが持つスタンド能力『ミスター・プレジデント』(甲羅のキーの中に空間を作る能力)の中に幽霊(精神体)として留まることを選択し、消滅を免れました。
肉体は滅びながらも、魂としてこの世に踏みとどまり、ジョルノたちの戦いを見届け矢の真の力を託すという、執念の生存劇を果たしたのです。