東京ディズニーシーの新エリア「ファンタジースプリングス」が定着した現在、ゲストのパーク内での動き方は劇的に変化した。広大な新エリアを巡るため、1日の総歩行距離は優に1万5000歩を超える。運営元である株式会社オリエンタルランドが推し進める体験価値の高度化に伴い、ゲストが求めるファッションの基準も「ただ可愛いだけ」から「過酷な移動に耐えうる機能美」へとシフトした。
テーマパーク産業全体を見渡しても、体験型エンターテインメントと日常着の境界線は年々曖昧になっている。ウォルト・ディズニー・カンパニーが世界規模で展開するパークカルチャーにおいても、動きやすさを犠牲にした重厚なドレススタイルは影を潜めつつある。足元は履き慣れたスニーカーをベースにし、トップスやボトムスで世界観を巧みに表現するスマートなアプローチが主流となった。