この一作がもたらした衝撃は、配給を手掛けた東映の歴史すら塗り替えた。かつて男性客を中心に圧倒的な支持を得ていた任侠映画だが、1980年代に入ると市場の構造変化と観客層の多様化に直面していた。そうした閉塞感を打ち破ったのが、女性の生き様を正面から描いた本作だった。
日本映画製作者連盟の記録を見ても、当時のヒットがどれほど異例だったかが窺える。劇場にはこれまで任侠映画に足を運ばなかった女性層や若者が殺到し、興行収入の記録を次々と塗り替えた。日本の映画産業において、「力強い女性の生き様」が興行的な大ヒットに直結することを証明した画期的な快挙であった。