かつて紙媒体の週刊誌が独占していたスキャンダル報道の主導権は、今や完全にデジタルへと移行した。文藝春秋が運営する『週刊文春デジタル』などのオンライン専門メディアは、秒単位で速報を打ち出し、膨大なトラフィックを獲得している。アクセス数の跳ね上がり方が、従来の芸能ゴシップとは一線を画しているのだ。
張り込み取材によって得られた写真や、LINEのスクリーンショットと思われる流出画像がウェブ上にアップロードされるやいなや、アルゴリズムに乗って拡散は加速する。センセーショナリズムが収益に直結する現代のメディア構造において、当事者のプライバシーと公衆の知る権利の境界線は著しく曖昧になった。関係者が匿名の掲示板やSNSで投下する曖昧な情報すらも、検証されないまま一次情報と同等の価値を持って一人歩きしてしまう危険性を孕んでいる。