テクノロジーの進化は、国境の概念をさらに曖昧にしている。SNSやメタバースの普及により、東京の若者がソウルや台北のトレンドをリアルタイムで消費する光景は当たり前になった。言葉の壁はAI翻訳によって瞬時に取り払われ、物理的な距離は意味を失いつつあるように思える。
しかし、だからこそ生じる「バグ」もある。ネット上での過激なナショナリズムの応酬や、フェイクニュースによる世論の誘導は、物理的に近い国同士だからこそ摩擦を生みやすい。画面の中の近さと、現実の政治的緊張。この二面性をどうコントロールするかが、現代の大きな課題だ。