スマートフォンの普及とSNSのリアルタイム拡散は、マラソン運営にとって最大の頭痛の種だ。かつては沿道からの温かい声援がランナーの力になっていたが、現在では位置情報が特定されると、一瞬にして見物人が殺到し、パニック状態を引き起こしかねない。実際に、過去にはランナーの進行を妨げるような危険な追っかけ行為が問題視された。
そのため、警備体制は年々強化されており、ルートの事前公表は一切行われないのが暗黙の了解となっている。さらに、並走するサポートカーや中継車のカメラアングルにも細心の注意が払われ、背景から場所が特定されにくい工夫が凝らされている。安全な運行のためには、情報を隠し通すことが不可欠な時代になったと言えるだろう。