オッドアイは単なるビジュアルの特徴ではなく、遺伝子と色素形成が深く関わる生体現象です。医学的には「ヘテロクロミア・イリディス(Heterochromia iridis)」、あるいはバイアイ(Bi-eye)とも呼ばれます。
人間の虹彩の色は、メラノサイトが生成するメラニン色素の量と分布によって決定されます。白人層のようにメラニン色素が全体的に薄い人種では、遺伝的要因やワールデンブルグ症候群などの影響により、比較的高い頻度(数千人に1人程度)で左右の色の違いが確認されます。海外セレブでは、女優のケイト・ボスワースやアリス・イヴが先天的なヘテロクロミアとして著名です。
一方、東アジア系、とりわけ日本人における虹彩異色症の発症確率は極めて低く、統計上は数万人に1人、あるいは数十万人に1人のレベルと推測されています。日本人は遺伝的にメラニン色素を極めて濃く生成する特質を持つため、左右で顕著な色彩差が生じる確率自体が極度に抑えられているのです。