なにわ淀川花火大会の最大の特徴は、行政主導ではなく、地元の商店街や企業、ボランティアが運営の核を担っている点にある。2026年の開催にあたっては、長引くコロナ禍で疲弊していた地元企業の協賛金集めが難航した。
さらに、火薬や資材の価格高騰というダブルパンチが実行委員会を襲う。それでも「大阪の子供たちに本物の花火を見せたい」という一心で、商店主たちが一軒一軒頭を下げて協賛を回った。当日の早朝から深夜のゴミ拾いに至るまで、数千人のボランティアが汗を流した。あの夜の圧倒的な感動は、まさに大阪人の情熱と意地が生み出した泥臭い汗の結晶だったのだ。