SNS上では「高崎線は常に遅れる欠陥路線」「直通運転をやめて上野発着に戻すべきだ」といった極論が散見されます。しかし、これらは都市交通の全体像を見落とした誤解です。
もし上野東京ラインや湘南新宿ラインを全面的に廃止した場合、上野駅や赤羽駅での乗り換え客がホームに溢れ返り、山手線・京浜東北線の混雑率は200%近くまで跳ね上がります。直通運転による遅延リスクは、「都心直通による移動時間短縮」という莫大な社会的メリットと表裏一体のトレードオフです。
また、「グリーン車券を買えば座席が必ず保証される」という思い込みも危険です。グリーン定期券やSuicaグリーン券は「着席を保証する座席指定券」ではなく「グリーン車に乗車できる権利」であるため、満席時は立席乗車を余儀なくされます(車掌に申し出て普通車へ移動し不使用証明を受ける手続きが必要)。この仕様を理解していないと、現場で無用なトラブルに巻き込まれることになります。