多くのネットユーザーが陥りがちな盲点は、「当たるか・外れるか」という二元論で情報を見てしまうことです。ここには、人間が不確実な未来に直面した際に働く2つの心理的トラップが隠されています。
1. 確証バイアスと「当たった記憶」の神格化
人は自分が信じたい情報やインパクトのある出来事だけを選択的に記憶します。華氏が「耳鳴りがひどい、警戒」と書いた数日後に震度4の地震が起きると、「やはり本物だ」と強烈に刷り込まれます。しかし、同様の警戒を出しながら何も起きなかった数十回の平穏な日々は、脳内で自然と消去されてしまいます。
2. 認知的コントロール感の欲求
地震という「いつ起きるか分からない自然の猛威」は、人間に強い無力感とストレスを与えます。その際、「誰かが前兆を察知してくれている」「事前に教えてくれる人がいる」と思い込むことで、無意識のうちに精神的な安心感(コントロール感)を得ようとする心理が働きます。これが個人予知ブログに依存してしまう根本的なメカニズムです。