豊野高等専修学校の大きな魅力は、実生活や就職に直結する専門技能を身につけられるカリキュラムと、無理のない学費体系にありました。同校では服飾、商業情報、福祉など、時代ごとの社会的要請に応じたコース設定が行われ、机上の学問にとどまらない「手を使った学び」が重視されていました。
教育制度上の大きなポイントは、文部科学大臣から大学入学資格付与指定校の指定を受けていた点です。修業年限3年・総授業時数2,590時間以上などの指定基準を満たしていたため、卒業時には全日制高校の卒業生と同様に、大学・短期大学・専門学校への受験資格が正式に付与されました。
出口戦略である進路実績においても、長野県内外の指定校推薦枠を活用した大学進学や、地元優良企業への就職で手堅い数字を残していました。少人数制だからこそ、進路指導担当の教員が生徒の適性を隅々まで把握し、履歴書の書き方から面接練習までマンツーマンで伴走する支援が機能していたといえます。