なぜ、これほど若い世代が組織の要職に就けたのか。その背景には、犯罪組織の徹底した分業化とマニュアル化がある。かつての「ヤクザのパシリ」のような上下関係はそこにはない。ネット上で募集された使い捨ての「闇バイト」たちが末端の危険な仕事を担い、システムを理解する知恵者が裏で糸を引く。今回の少年は、まさにその「知恵者」だった。
彼はネット上の掲示板でノウハウを独学で学び、既存の密売組織に「システム改善」を提案して取り入ったとされる。驚くべきことに、彼が動かしていた部下の中には、金に困った大学生や30代の社会人も含まれていた。画面上のやり取りだけで完結するため、誰も指示を出しているのが中学生だとは夢にも思わなかったのだ。