物語のクライマックスにおいて、視聴者を最も戦慄させたのが地面師たち 山本耕史 結末の凄惨さです。光庵寺の土地売買契約が成立し、112億円の決済が完了した直後、本物の寺院関係者と警察が現場に突入。自分が手にした権利証や身分証明書がすべて精巧な偽造品であり、完璧な地面師詐欺に嵌められた事実を突きつけられます。
すべてを失った青柳は、警察の追及や同僚の制止を振り切って逃走。数時間前までのエリート然とした威厳は完全に崩壊し、ネクタイを乱し、汗と脂にまみれながら夜の街を彷徨います。頭の中を巡るのは、失脚の恐怖と、これまで踏み台にしてきた人々への後ろめたさだったのかもしれません。
そして迎える地面師たち 山本耕史 死因は、あまりにも唐突で無慈悲なものでした。パニック状態で車道へふらりと飛び出した青柳は、猛スピードで迫る大型トラックに跳ね飛ばされ、路上で即死します。巨大な権力と富を追い求めた男が、地面師グループから1円の金も取り戻せないまま、一瞬の物理的衝撃によって命を奪われるという幕切れ。この救いのないラストシーンは、因果応報の冷酷さを突きつけるとともに、観る者に深い虚無感と衝撃を植え付けました。