プーチン政権の命運を最も正確に予告するのは、軍事的な前線よりも「国家財政の収支データ」です。ロシア経済は本質的にエネルギー輸出に依存する「油上の楼閣」であり、国際市場の原油需給バランスと制裁の網によって急速に締め上げられています。
報道各社が精査した財務データによると、ロシア政府はこのわずか2か月間で約3兆円相当の国家資産を取り崩し、100トン以上の準備金(ゴールド)を売却して戦費と財政赤字の補填に充てました。ソ連時代の遺産と長年積み立ててきた国民福祉基金(NWF)の流動資産は底をつきかけており、財政破綻へのカウントダウンが始まっています。
ロシア中央銀行のエリビラ・ナビウリナ総裁ら経済閣僚が警告するように、政策金利を20%超へ引き上げてもなおインフレを抑え込めない状況は、経済が持続可能な成長軌道から完全に脱落した証拠です。ロシア経済制裁の影響は、時間が経つほどボディブローのように中枢を蝕んでいます。